コンプライアンス・フレームワーク

  • 要約

    GLGは、インサイト・ネットワーク・サービスの先駆者として、コンプライアンスのスタンダードの確立と策定において業界をリードしてきました。コンプライアンスは、GLGのビジネスと企業文化の基盤となっています。GLGの比類なきコンプライアンス・システムとテクノロジーは体系化され、監査可能で透明性の高い方法を実現しています。そして、最高のプロフェッショナル・スタンダードとベスト・プラクティスに沿う形で、クライアントに実用的なインサイトを提供しています。

    GLGのクライアントは、アドバイザーの方々が提供する知識やインサイトに高い価値を感じている一方で、共有できる情報には一定の制約があることを認識し、理解しています。過去10年間、GLGは業界で最も技術的に高度かつ包括的なコンプライアンス・システムを構築するために、多くの資金と時間を投資してきました。このシステムと関連するコンプライアンス規約は、アドバイザーが利益相反を管理するために役立ち、また、クライアント独自の社内規定との円滑な調整を可能にしています。GLGのコンプライアンス・フレームワークは、他社との重要かつ大きな差別化要因となっています。

    GLGのコンプライアンスチームは、世界で50名を超える専門家で構成されています。チームを率いるのは、約20年の業界経験を持つゼネラル・カウンセル(法務統括責任者)のLaurence Hermanと、13年にわたる規制関連の経験を持つ最高コンプライアンス責任者のJonathan Scottです。

    GLGのコンプライアンスについてご質問がある場合は、compliance@glgroup.comまでメールでご連絡いただくか、+1 (512) 651-3700 (米国コンプライアンスチーム)までお電話ください。

  • アドバイザー(GLGネットワークメンバー)

    ネットワークメンバーシップ利用規約

    アドバイザーの方々には、登録時とその後1年に1回、ネットワークメンバーシップ利用規約への署名をもって次の内容に合意することをお願いしています。

    • アドバイザーとしてサービスを提供する際の条件、および許可に関する契約内容の確認を行っている
    • これらの契約に違反するプロジェクト、または第三者に対する義務に違反するプロジェクトへの参加は辞退する
    • 機密情報(重要な非公開情報を含む)をクライアントに提供しない
    • クライアントの利益と情報の機密を尊守する
    • 話すことが禁止されているトピックになった場合は、直ちにコンサルティングを終了する。(この場合、アドバイザーからのご連絡に応じて予定されていた時間に対する支払いをします。)

    最新のネットワークメンバーシップ利用規約を確認する

     

    トレーニング

    アドバイザーは毎年、GLGが提供するインタラクティブな個別トレーニングセッションを受講することが求められています。このトレーニングは業界や専門分野ごとに内容が分かれており(例えば、ヘルスケア分野の専門家は技術系の専門家とは異なるトレーニングを受講します。)、20カ国語での利用が可能です。トレーニングの内容は、アドバイザーのバックグラウンドに応じても異なります。トレーニングでは「機密情報」とは何かを説明し、アドバイザーが負う可能性のある守秘義務についての注意喚起を行っています。例えば、クライアントが機密情報を受け取ってしまった場合、例えそれが意図しない形で開示された場合であっても、クライアントに損害を与える可能性や、投資家が多大な時間をかけてリサーチした内容を棄損し、資産の凍結を起こし得ることなどを注意しています。

     

    利益相反の管理

    アドバイザーはしばしば、職務上の利益相反を持つことがあります。GLGはアドバイザーの利益相反の可能性を積極的に特定し、利益相反に該当するプロジェクトや、その他に不適格とみなされるプロジェクトへの参加資格を無効にしています。また、プロジェクトに関する一つの重要なステップとして、GLGはアドバイザーの経歴やプロフィールに関して質問を行い、利益相反の管理や、クライアントに提供可能な十分な知識をもっているかどうかの判断を行っています。アドバイザーへの徹底したスクリーニングが、GLGのインサイト・ネットワークの品質や誠実性を支えています。スクリーニング調査への数百万を超える回答はGLGのデータベースに保存され、アドバイザーの利益相反や専門知識の提供能力を管理するための比類ない情報元となっています。また、GLGのプロフェッショナルがアドバイザーの潜在的な利益相反の回避やプロジェクトへの参加に対する期待値の明確化を常にサポートしています。アドバイザーは、予期せぬコンプライアンスの問題が発生した際には直ちにプロジェクトを終了するよう指導されており、この場合は予定していた時間に対する支払いを受けることができます。

  • クライアント

    GLGのコンプライアンス・フレームワークは、クライアントがアドバイザーから機密情報を意図せず聞き出してしまうことや、受け取ってしまうリスクを軽減したり、アドバイザーに共有する情報を制限したりすることでクライアントを保護しています。また、GLGのシステムによりアドバイザーとのエンゲージメントをスクリーニング、および管理し、クライアントと利益相反の可能性があるアドバイザーや、雇用主によってコンサルティングサービスを提供することが禁止されているアドバイザーがアサインされることも回避しています。

    GLGを通して依頼したリサーチ活動をクライアントがリアルタイムで監視し、アドバイザーとのエンゲージメントに独自の条件を設定することができる、Webベースのプロジェクト管理ツールも開発し、提供しています。

    クライアントのコンプライアンス担当者は、GLGのコンプライアンス・ダッシュボードを通してリアルタイムでリサーチ活動を確認することができます。このコンプライアンス・ダッシュボードには、アドバイザーに関連する情報(アドバイザーの経歴、GLGが行ったプロファイリング調査への回答、クライアントが独自で行った質問への回答、クライントとアドバイザーの以前のやり取り、など)も含まれています。コンプライアンス担当者はこのダッシュボードから、特定の条件に当てはまるアドバイザーを対象にいくつかの条件設定をすることもできます。例えば、ある条件に当てはまるアドバイザーをコンプライアンスチームに通報が行くように設定したり、インタビューに対して事前承認を課したりする設定も可能です。クライアントは、コンプライアンスを強化するために独自のスクリーニングや適合認証をプログラムすることができます。アドバイザーは全員、クライアントへのコンサルテーションに参加する前に、設定されたこれらのコンプライアンスの質問を確認し、回答することが求められています。クライアントは、アドバイザーの専門領域に合わせてコンプライアンスに関する質問をカタマイズすることが可能です。

  • アドバイザーの雇用主

    GLGのコンプライアンス・フレームワークでは、アドバイザーが被雇用者である場合、雇用主が被雇用者にアドバイザーとしてのサービスの提供範囲に制約を設けることがあることを考慮に入れています。アドバイザーは、自分が所属する企業に関するトピックのプロジェクトに参加することは禁止されています。さらに、被雇用者が書面でのレポート、インデプス・プロジェクト、長期的なプロジェクトなどに参加するためには、雇用主の書面による同意を得る必要があります。(雇用形態や役職などの諸条件において、除外される人を除く)GLGは、企業からの要望をデータベースで管理し、必要な制限が正しく適用されるよう支援をしています。

    雇用者の方で、GLGのアドバイザーやコンサルテーションに関するポリシーの詳細をお知りになりたい場合はcompliance@glgroup.comまでメールをお送りいただくか、+1 (512) 651-3700(米国コンプライアンスチーム) までお電話ください。