GLGアドバイザーの声 Vol.2
現状のアンメットニーズを伝えることで、今後より良いものが開発されるのであれば、大変有益性が高いと考えています。
GLGアドバイザーの活動を開始したきっかけを教えてください。
内科・消化器科領域における専門家としての経歴は長く、コンサルティングはいろいろなところで受けているので、その中の一つというような位置づけで開始しました。コンサルティングを依頼してくださった企業のその後の行動や変化が見えづらいと感じることもありますが、一人の医療従事者として、新たな機会に対し、現状のアンメットニーズを伝えることによって、これからより良いものが開発・普及されていくのであれば、大変有益性の高いことと考えています。
GLGアドバイザーだからこそ提供できる価値とは何だとお考えですか?
文献は、臨床試験などの論文が多く、ある程度出来上がった集団を解析した結果になります。一方で、私は、現場のよりリアルな状況あるいは印象もお話しています。例えば、治療に対する新たなガイドラインがあったとしても、実際の医療現場ではまだそこまで普及していないとか、まだ古い治療が残っているというようなこともあります。そのため、文献やガイドラインと実際の医療現場との乖離があるということは、しっかりとお伝えさせていただいているつもりです。
医療現場に直接携わっている者として、よりよい治療法が出てこないというアンメットニーズは日夜実感しています。そのため、そのニーズを少しでも解消できるような、新たなオプションなどに対しては、好意的に、期待をもちつつ、ご意見をさせていただいています。
GLGアドバイザーの活動の中で、印象に残っているエピソードなどはありますか?
欧米諸国と日本との現状の違いに驚いたことはあります。国や人種によって疾患のあり方がだいぶ変わってくるので、そのような違いを、グローバルのさまざまな企業や団体からインタビューを受けることによって実感することもあります。 医療市場の規模や患者さんの数は、日本と他の国とでは異なります。そのため、例えば、特定の病気が日本では欧米に比較するとあまり多くないという話や、反対に、日本で患者数の多い病気について、あるいは、診断・治療法の認可・認証プロセスの海外と日本との違いなどについてお話しすることもあります。
GLGにはどのような印象を持たれていますか?
GLGは大変しっかりしている会社であると感じています。すでに充分な歴史があり、長い間この業界でやってこられている実績が、一つの安心感や信頼に繋がっているのではないかと思います。
GLGは今年25周年を迎えます。今後のGLGへの期待などについて、コメントをお願いします。
エキスパートネットワークは、おそらく、絶対に必要な情報収集サービスなのだろうと思っています。一方で、秘匿性や市場前情報などのさまざまな制約もありますので、透明性もあり、かつ、ブラインド性もありというバランスを厳格にモニタリングしつつ、最終的に、重厚なアウトカムに繋げられるようにしてほしいと思います。そうすることが、最終的に医学や医療技術の発展に繋がっていくのだろうと考えています。
ご推薦をいただき、ご相談の機会を必要としていただける企業とつないでいただけることは非常に光栄なことですので、貴社には今後ますます頑張っていただきたいと思っています。
本記事の情報は、2023年5月22日時点のものです。
某大学病院 消化器内科教授
消化管・膵疾患、ピロリ菌感染症、消化管がん、胃食道逆流症、機能性ディスペプシア、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)が専門。さまざまな病院での教授歴を持ち、多くの医学関連団体で理事を勤める。
GLGアドバイザー登録日
2006年3月
活動時間に応じて、報酬をお支払いいたします。